「当社は、アカウントが少なくとも2年間使用されていない、またはサインインされていない場合、そのアカウントとコンテンツを削除する場合がある」と、グーグルのプロダクトマネジメント担当副社長のルース・クリチェリは発表した。
クリチェリによると、この新たなポリシーは個人アカウントにのみ適用され、ビジネスアカウントは対象外だという。削除は12月に開始されるため、アカウントを保持したい場合は、今後の6カ月以内にログインしておく必要がある。
グーグルがこのポリシーを導入するのは、セキュリティを強化するためだという。休眠アカウントは、今から10年以上前に導入された多要素認証が設定されていない可能性が高く、そのようなアカウントを排除することで、ハッカーに対する防御を高められる。
グーグルはまず、作成されたものの実際には使用されていないアカウントの削除から始め、徐々に他のアカウントを対象にするという。同社はアカウントが削除されることを知らせる警告を複数回送信するが、これは完全にアカウントを放棄した人には見えない可能性が高い。しかし、アカウントの作成時に設定したバックアップ用のアドレスにも警告を送るという。
もしメールやGoogleドキュメントを何年も残しておきたいと考えるなら、この機会にすべてをローカルにダウンロードし、バックアップをとっておくことを勧めたい。なぜなら、クラウドに保存していたものをすべて失ってしまったという恐ろしい話もあるからだ。データをダウンロードして他のプラットフォームにエクスポートする場合は、Takeoutという便利なツールが用意されている。
ニュースサイト「9to5Mac」の記事と筆者がグーグルから得た情報によると、グーグルは削除されたアカウントを他人が使用することを許可しないという。これは、セキュリティを維持する上で良い判断だと言える。一方、Twitter(ツイッター)CEOのイーロン・マスクは、削除されたアカウントを別のユーザーに割り当てると述べている。
(forbes.com 原文)