また、貧困は、大陸間で均等に共有されているわけではありません。
極度の貧困状態にある人の多くは、サハラ以南のアフリカに住んでいます。ディベロップメント・イニシアチブは、1990年には極度の貧困状態にある人々の13%がサハラ以南のアフリカに住んでいましたが、2022年には、62%に増加していると推定しています。
また、CGDの調査は、極度の貧困状態にある人の割合は、アフリカ大陸全体で29%から7%に減少するとの見方を示しています。さらに、現在から2050年までの成長率が高いとした上での楽観的な予測では、アフリカにおける極度の貧困は2%を下回るとされています。
CGDの調査では、1日10ドルで生活する人々の割合も示しています。
2019年には、1日10ドル以下で生活している人々の数は世界の約57%で、そのうち、10人中9人がアフリカやインドの人々でした。
In 2019, about 57% of the world lived on less than $10/day (2017 $PPP). Maybe perhaps two thirds of the world will live on more than $10 a day by 2050?https://t.co/KajSnJgE1a
— Charles Kenny (@charlesjkenny) March 7, 2023
CGDの報告書の全体的なメッセージは、貧困レベルが正しい方向に進んでいることを示していますが、最近の危機により、世界は貧困の撲滅という目標への歩みから外れてしまう恐れもあるため、危機感を持つ必要があるでしょう。
(この記事は、世界経済フォーラムのAgendaから転載したものです)
連載:世界が直面する課題の解決方法
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