北米

2023.02.01 08:20

米東海岸でクジラの漂着死が増加、洋上風力発電との関連も指摘

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米東海岸ではビーチに漂着して死ぬクジラが相次いでおり、ここ2カ月で少なくとも10頭のクジラが死んだとされている。現地メディアのNews 12によると1月30日朝、米ニューヨーク州ロングアイランドのビーチに打ち上げられた体長約9メートルのザトウクジラが発見され、まもなく死亡した。
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死因は特定されておらず、連邦当局が31日に解剖を行う予定だが、船舶に衝突したクジラが座礁する事故が以前から相次いでいる。

非営利団体の海洋哺乳類座礁センター(MMSC)は地元メディアABC 7の取材に、今月初めに約240キロ離れたニュージャージー州の海岸に打ち上げられた別のザトウクジラには、「船舶との衝突によるものと思われる外傷」があったと語った。

12月には、ニューヨーク州クイーンズの海岸に打ち上げられた子どものクジラを、サーファーらが助けようとしたが、最終的には死亡した。ABC 7によると、ニューヨーク州とニュージャージー州の海岸では、2カ月足らずの間に少なくとも10頭のクジラが死亡している。
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モントレー湾国立海洋保護区の資源保護コーディネーターのカレン・グリマーは、8月のフォーブスの取材に、大型の船舶がクジラが頻繁に訪れる地域を通過することが、クジラに重大なリスクを与えていると述べた。

一部の環境保護団体は、ニューヨーク州とニュージャージー州で相次ぐクジラの死が。洋上の風力発電開発に関連していると推測しているが、MMSCは先週この見方を否定し、海洋大気庁海洋漁業局(NOAA)も、クジラの死亡の増加が発電のプロジェクトの前から始まっていたと述べた。

しかし、ポリティコ(Politico)によると、ニュージャージー州沖では、風力発電所の建設に向けた海底のマッピングなどの下準備が始まっており、当局者の中には、クジラの死亡事故との関連が否定されるまでの間、プロジェクトの一時停止を求める声もあるという。

NOAAが今月初めに開示したデータによると、2016年以降に座礁して死亡したクジラは174頭に及んでおり、そのうち40%は船舶との衝突や漁業の網との絡みつきが死因とされている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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