NearMe
調達額:7億円
調達先:DBJキャピタル / JICベンチャー・グロース・インベストメンツ
備考:シリーズBファーストクローズ
タクシーの相乗りマッチングアプリ「nearMe.TaxiShare」や、様々な送迎をドアツードアで行うオンデマンド型シャトルサービス「nearMe. SmartShuttle」などを提供するスタートアップ。
「nearMe.」はタクシーを手配するのではなく、同じ方向にタクシーで行く人を見つけマッチングするサービスだ。相乗りを実現することによって、通常の料金よりも安く乗れるのがメリットとなっている。海外ではUberやGrabなどのユニコーン企業が配車サービスを手がけており、簡単に安くタクシーを使うことが出来るのに対し、日本では配車サービスが浸透していない現状の改善を目指している。
2022年12月には、シリーズBファーストクローズにおいてJICベンチャー・グロース・インベストメンツ、DBJキャピタルなどを引受先とした第三者割当増資により総額約7億円の資金調達を実施し、累計調達金額は約16億円に達した。調達した資金によって、サービス空港送迎版“スマートシャトル”「nearMe.Airport」を中心とした“スマートシャトル”事業の更なるマーケティング投資を行い、サービス認知および利用拡大を図るとともに、事業拡大を見据えた採用活動を強化していく方針だ。
SIMPLEX QUANTUM
調達額:5億5000万円
調達先:シンプレクス・ホールディングス / テクノロジーベンチャーズ5号投資事業有限責任組合
備考: シリーズAラウンド
計測した心電データをAI分析しデバイス内にあるディスプレイで確認することができる心拍計測器「心電くん」などを提供するスタートアップ。
「心電くん」は心房細動の検知デバイスで、2020年4月にPMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)より医療機器として認証されている。将来的には遠隔診療においてWeb経由で医師に確認してもらう機能まで拡張を図っている。同サービスをはじめとした同社の医療プロジェクトはAMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)の医療機器等における先進的研究開発・開発体制強靭化事業プロジェクトに採択されるなど、官民・産学共同でのプロジェクトを多数行っている。
2022年12月には、シリーズAラウンドにおいてシンプレクス・ホールディングス、テクノロジーベンチャーズ5号投資事業有限責任組合、伊藤忠商事を引受先とした第三者割当増資により、合計5億5000万円の資金調達を実施した。調達した資金は心不全検知AIの医療機器承認手続きに付随した治験、厚労省への医療機器承認申請、アメリカFDA承認申請、心不全検知AIをサービス化するための開発に充当する予定だ。
シンプロジェン
調達額:5億4000万円
調達先:みずほ銀行(リード) / ジャフコグループ / ライフィクスアナリティカル / KISCO
備考: シリーズC-1ファイナンス
DNA合成サービス、DNAライブラリーの開発/合成サービス、及び遺伝子治療に用いられる治療用ベクターの開発サービス等を展開する神戸大学発スタートアップ。
同社が特許を保有するDNA合成技術“OGAB(オーギャブ)法”は、最先端の遺伝子工学、情報科学、ロボット工学を駆使し、合成困難なあらゆるDNA配列を従来よりも“正確・低コスト・短期間”に合成できる革新的な技術だ。さらに、神戸大学により出願された“Combi-OGAB(コンビオーギャブ)法”に関する特許の独占的実施権を保有しており、長鎖のDNA配列パターンの創出が可能である。シンプロジェンは独自のDNA合成技術を遺伝子治療の創薬・開発に活かすべく、研究から臨床開発へ円滑に橋渡しをできる体制を整え、2021年より支援サービスの提供も開始している。
2022年12月9日には、みずほ銀行をリード投資家とし、ジャフコグループ、ライフィクスアナリティカル、KISCOを引受先とする第三者割当増資により、総額約5億4000万円の資金調達を実施した。今回調達した資⾦は、最先端研究機器への設備投資や研究開発スタッフの増員等に有効活用し、独自のDNA 合成技術(OGAB®法)を活用した超長鎖・高難度のDNA合成サービスおよび多様な組合せのDNAライブラリー構築サービスをさらに拡充すると同時に、当該技術を遺伝子治療用ウイルスベクターの設計・開発および生産プロセス開発等へと応用することで、遺伝子治療用製品の開発および製造基盤の構築に貢献する予定だ。
HRソリューションズ
調達額:5億1000万円
調達先:日本政策投資銀行 / みずほ銀行
アルバイト・パート採用向けクラウド型採用管理システム「リクオプ」を運営するスタートアップ。
「リクオプ」とは、顧客に最適化した採用オウンドメディアリクルーティングを構築することで、コスト削減と応募数最大化を実現するサービスである。他にも、同サービスの拡張版として、入社後の定着にアプローチした雇用全体システムの「ハイソル」を提供している。2022年11月末時点で全国1025社・47万事業所にサービス提供し、年間約600万人超の転職希望者が同社の顧客に応募している。
2022年12月、日本政策投資銀行、みずほ銀行を引受先とした総額5億1000万円の第三者割当増資を実施した。この調達は、同社にとって初めての外部資金調達である。今回調達した資金は、サービス開発、人材採用やマーケティング活動などの強化に充当する予定だ。
Kiva
調達額:4億5000万円
調達先:SBIインベストメント(リード)/ ココナラスキルパートナーズ / SMBCベンチャーキャピタル / Arbor Ventures / メディアジーン / ALL STAR SAAS FUND / New Commerce Ventures / Plug and Play Japan / その他投資家
備考:シリーズAラウンド
ECサイトの延長保証APIサービス「Proteger(プロテジャー)」を運営するスタートアップ。
「Proteger」は、既存のECサイトにAPIを組み込むだけで、最短2日で延長保証のサービスを稼働できるサービスだ。Shopify、Makeshop、futureshop、colormeを中心に様々なプラットフォームに対応しており、必要なシステムと手続きが全て同サービス上で完結できる。また、電話、メール、Webチャットで簡単に保証申請が可能で、消費者のUX向上に寄与できる点が特徴だ。
2022年12月にはシリーズAラウンドにおいてSBIインベストメントをリード投資家として、ココナラスキルパートナーズ、SMBCベンチャーキャピタル、Arbor Ventures、メディアジーン、ALL STAR SAAS FUND、New Commerce Ventures、Plug and Play Japanなどから総額約4億5000万円の資金調達を実施した。今回の資金調達により、「proteger」をさらに成長させるべく、人材採用の強化および積極的なプロダクト開発に邁進していく方針だ。