ビジネス

2022.12.06

シャープ「X68000」が「X68000 Z」としてクラウドファンディングで復活

プレスリリースより

シャープが1987年に発売した伝説的なパソコン「X68000」。それをリメイクして販売しようと、数々のミニレトロゲーム機の開発・製造に携わった株式会社瑞起(ずいき)が立ち上がり、クラウドファウンディングKibidangoにて支援募集開始しました

今回の募集は製品としてはまだ開発版ということもあり、「X68000 Z LIMITED EDITION EARLY ACCESS KIT」として、支援者が使用したフィードバックをもとに、完成度を高めたモデルの実現を目指すものとなっています。

本体は、初代のマンハッタンシェイプデザインを細部まで踏襲しつつ、サイズは1/2以下、重量は1/10以下と非常にコンパクト。当時のマシンはモトローラのMC68000プロセッサが採用されていましたが、今回はZUIKI Z7213 SoCを採用し、オリジナルモデルのOS「Human68k」を再現した「β2版X68000エミュレーター」を動作させることで、オリジナルソフトを利用可能にしています。



5インチのフロッピーディスクドライブ部分は専用SDカードが挿入でき、背面は当時まだなかったUSB Type-AやType-C、HDMI端子などを備えています。



キーボードも当時のレイアウトを踏襲しつつ、Windowsマシンでも利用できるようCTRLキーを付加。LEDランプもしっかり点灯します。また、トラックボールマウスもデザインを活かしつつ、光学式センサーに進化し、ホイールやサイドボタンも備え、現在の標準的な仕様に合わせています。



名作ゲーム(収録タイトルは後日発表)がバンドルされるため、当時のソフトがなくても遊べるようになっており、名作「グラディウス」をはじめ、「パロディウスだ!」、「スペースハリアー」、「沙羅曼蛇」など、どんなゲームが楽しめるのか期待が高まります。



当時のお値段は36万9000円でしたが、このX68000 Zは支援金額1口4万9500円。合計668口(約3300万円)以上の支援金を目指しています。

筆者は、初代ではなくACE HDを購入しましたが、当時アーケードゲーム並みのグラフィックスで遊べるとあって、暇さえあればプレイをしていた記憶があります。根強い人気があり、今回のクラファンもあっという間に支援を獲得するのではないでしょうか。

文 = 飯島範久

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