オリオンを中心としたこのアルテミス1ミッションは、月を周回する210万キロメートルの旅を経て2022年12月11日に地球に帰還する。
2022年11月24日(9日目)、オリオンはソーラー・アレイに取り付けられたカメラで地球を振り返る画像を撮影した。月の遠方逆行軌道へ向かう途中だ(NASA)
現在、オリオンは月の向こう側6万4000キロの最遠点に向っている。到達後に月に折り返して地球に返ってくる。
6日目、オリオンが捕らえた月(NASA orion)
今後は地球・月系から遠く離れたオリオンの姿を映した画像を見ることが期待できるとともに、前景に月を、背景に地球を映した新しい「地球の出」の写真も、オリオンが2度めの接近飛行を実施するときに撮影できるかもしれない。
8日目、オリオンの光学ナビゲーション・カメラが捕らえた月。オリオンは月の遠方逆行軌道に向かって距離を伸ばし続けている(NASA)
最も有名な「地球の出」の画像は、1968年のアポロ8号ミッションで撮影された。ただし、初の「地球の出」写真は、1966年にルナ・オービター1号が撮影した。
ミッション1日目に撮影されたこの高解像度画像はオリオンのソーラー・アレイの先端に取り付けられたカメラが撮影した(NASA)
アルテミス1は、計画されている3つのアルテミスミッションの第1号であり、2024年のアルテミス2では4人の宇宙飛行士が搭乗し、2025年以降に予定されているアルテミス3には2人の宇宙飛行士が搭乗し、初の女性および初の有色人種として月面に降り立つ。
第6日、オリオンの光学ナビゲーション・カメラが撮影した月のChaplygin (チャプルイギン)クレーター(NASA)
オリオンはNASAのスペース・ローンチ・システム(SLS)で打ち上げられた。SLSは同局の「月ロケット」サターンVが1973年に最後に使用されて以来、製作された最大のロケットで、約4トンの推力を見せつけてオリオン・カプセルを軌道に投入した。
澄み切った空と大きな瞳に願いを込めて。
(forbes.com 原文)