同委員会は声明で、マロニー議員のチケットの入手に関して、下院議員の行動基準や連邦法に違反していないかの調査を行っていることを明らかにした。
議会の倫理局は6月に、彼女が不適切なギフトを受け取ったと信じる「合理的な理由」があるとして、この件を下院の委員会で調査することを全会一致で決議していた。報告書によると、マロニー議員は2016年3月、METガラの元会長に電話をかけてチケットを要求したとされており、これが不適切な要求にあたるとされている。
当局は、マロニー議員が2020年にもチケットを要求した可能性があると述べており、彼女とスタッフの間で、招待を受けたかどうか、主催者にどう連絡すればよいかを尋ねるEメールのやりとりがあったことを指摘した。
マロニー議員の事務所はフォーブスの取材にこの疑惑を否定し、下院倫理委員会が調査を中止することを「確信している」と述べた。
METガラは、毎年5月にヴォーグが主催するイベントで、その売上はメトロポリタン美術館の運営資金として寄付される。昨年のイベントでは、1枚3万ドルのチケットや20万ドル以上のテーブル席の販売を通じて、1640万ドル(約23億円)以上が集まったが、これらの費用は著名人のゲストを招待する企業やブランドが支払う場合が多い。
マロニー議員は、このイベントの常連で昨年は「EQUAL RIGHTS FOR WOMEN」(女性に平等な権利を)と書かれた布を身にまとって注目を集めた。また、民主党のアレクサンドリア・オカシオ・コルテス議員は、背中に「TAX THE RICH(金持ちに課税しろ)」という文言が書かれたドレスを着用していた。
マローニー議員は、11月8日のニューヨーク州の選挙で同じく民主党のジェリー・ナドラー議員に敗れ、今年で議会を去ることになっている。
(forbes.com 原文)