経済・社会

2022.11.01 18:30

価格上昇は2023年も続く予測、ピークは2月頃か

1ドル150円を記録するなど円安局面が続き、今年10月は約6700品目の食品で値上げが行われた。調査を行う帝国データバンクによると、2023年もその流れは続き、値上げ予定は早くも2000品目を超えたという。

同社が11月1日に発表したリリースでは「今後も大きく引き上げられる予定の電気・ガス代など、コスト上昇圧力が解消される望みは当面薄いなか、来年2~3月をピークに『値上げラッシュ』が再来する可能性が高い」とした。

11月からは、焼肉のタレやだし、マヨネーズなどの調味料価格が上がるほか、パック牛乳やヨーグルト製品、乳幼児向けの粉ミルクなど乳製品が一斉に引き上げられる。背景には、飼料価格の高騰により、飲用、発酵乳用途向けの生乳取引価格、ホエイなど輸入原料乳価格が上昇したことがある。

帝国データバンクはリリースで「高まりつつある消費者のインフレ実感は、11 月以降の日配品の値上げにより一気に鮮明化するとみられる」とコメント。

ただ、単月の値上げは 833品目で年間で最も多かった10月の約1割にとどまり、年内の「値上げラッシュ」はピークを過ぎたという。

文=露原直人

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