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海洋油濁最大の原因はタンカーからの流出などではなく「自動車」

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Getty Images

全米科学・技術・医学アカデミーの新しい報告書によると、オイルタンカーの漏洩、パイプラインの破損「ディープウォーター・ホライズン原油事故」をはじめとする掘削装置の転倒によって流出した石油は、実は自動車など陸上から海に流れ込む量と比較にならないほど少ないことが明らかになった。

報告書によると、2010年から19年の間に陸上から海に流出した石油の量は、確認された各年で推定年間120万トンで、これに対してパイプラインからの流出は年間380トン、タンク船からの流出は200トン、石油プラットフォームやその他の採掘活動からの流出は6万6500トンであったという。このうち5万7000トンは、2010年にメキシコ湾で発生したディープウォーター・ホライズンの事故によるものだ。

報告書に添付されたプレスリリースによると「海洋における油の最大の原因は陸上からの流出であり、その量は20年前の報告の最大20倍と推定されている」そうだ。「この汚染のほとんどは、雨や雪解け水によって、主に都市や自動車から流出した油が河川に流れ込み、最終的に海に流れ込むことで発生する。高速道路、駐車場、洗車、車の液漏れなどからの流出がすべて原因となっている」とのことだ。

2番目に多い発生源は自然の油の滲出で、年間約10万トンだ。

報告書は、EPA(米国環境保護庁)を含む政府機関が、自動車やガソリンスタンドなどの「非点源(拡散した複数の汚染源)」からの河川や港湾への流出を監視していないため、実際に海に到達している量やその影響を定量化することが困難であると注意を促している。

陸上からの汚染は、年間5万4000トンと推定された20年前よりもはるかに悪化しているようだ。しかし、同報告書では、自動車オイルのリサイクル、燃料効率の向上、交通機関の電気駆動化などにより、今後20年間に改善の見込みがあるとも見ている。

これらの「非点源汚染の防止のために行われる個人や産業の活動が、陸上からの油流出を減らすためにさらに効果をもたらすことだろう」

forbes.com 原文

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編集=Akihito Mizukoshi

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