来年のiPhone15でも指紋認証Touch IDは復活しない、著名記者が予測

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2023年に発売されるiPhone15に関する気になる噂が浮上した。ブルームバーグのマーク・ガーマン記者は、先日のニュースレターで指紋認証のTouch IDの復活の可能性について論じている。アップルは、2017年のiPhone Xから顔認証のFace IDへの切り替えを進め、それまで主流だったTouch IDはiPhone SEなどの一部の機種のみに採用されている。

ガーマンによるとアップルは、Touch IDの復活を検討中で、指紋センサーをディスプレイの下に配置するテストを行ったという。また、iPad AirやiPad miniに搭載されたセンサーのように、電源ボタンにTouch IDを搭載することも検討中という。

将来のiPhoneにFace IDとTouch IDの両方が搭載されるとしたら、非常に便利な端末になりそうだ。Touch IDを使えば、人に気づかれずに机の下でこっそりロックを解除したり、端末を見ずにApple Payを起動させるといった操作が可能だ。さらにTouch IDの利点は、マスクをしていても問題なくロック解除が行えることだ。

しかし、ガーマンによると、アップルは少なくとも当面の間はFace IDの搭載を続ける予定で、近い将来にTouch IDがフラッグシップ端末に戻る可能性はないという。彼は、その理由について「現時点ではFace IDの利用が定着しているため」だと述べている。

一方でガーマンは、Touch IDがiPhone SEなどのローエンド端末の電源ボタン部分に搭載される可能性があるとも指摘した。ただし、「iPhoneの供給ラインからローエンド端末の電源ボタンにTouch IDが移動することに関する情報は何も聞いていない」とも述べている。

筆者は、iPad Airの電源ボタンに指を置いてロックを解除するのが好きで、iPhone 14 Proでは、Face IDが起動するとダイナミックアイランドにアニメーションが表示される機能が気に入っている。つまり、1つのデバイスに両方が搭載されれば、非常に楽しい端末になると考えている。

ガーマンによると、それが実現する見込みは低いということだが、iPhone 15の発売は、まだ1年も先のことなので、それまでに状況が変わることを期待したい。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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