ピットはフランスのブドウ園のシャトー・ボーカステル(Château Beaucastel)を所有しており、ロゼ・シャンパンを発売したが、Le Domaineのプロダクトは、そこで栽培されたブドウを使用している。
ピットは、セレブが後押しする美容業界が飽和状態であることを認めつつも、「自分の肌に本当の違いが見られなかったらこのラインを立ち上げることはなかっただろう」とVogueに語った。ボルドー大学の教授やその他の専門家の研究で、コラーゲンを増やし、アンチエイジングに役立つ成分が彼のブドウ園のブドウに含まれていることが分かったという。
Vogueによると、このラインはサステナビリティを意識したプロダクトで、ワイン樽から作られたカバーつきの詰め替え用ボトルを使用しているという。
カルト的人気を誇るナチュラル系スキンケアブランド「コーダリー(Caudalie)」のプロダクトも、創業者の一家が所有するボルドーのブドウ園で栽培されたブドウを使用したり、そこからインスピレーションを受けて製造されている。
ピットとかつての妻のアンジェリーナ・ジョリーは、2016年に離婚する前にシャトー・ミラヴァル(Château Miraval)と呼ばれるブドウ園を購入した。今年2月に、ピットはブドウ園をめぐってジョリーを訴えた。
Vultureの記事によると、2人は相手の許可なしに株を売らないことで合意していたが、ジョリーはその後、ピットの同意なしでロシアのオリガルヒ(新興財閥)のユーリ・シェフラーに株を譲ったという。これに対し、ジョリーは、ピットが夫妻の離婚に対する報復としてブドウ園の支配権を獲得しようとしたとして彼を訴えた。
近年は数多くの有名人がスキンケアなどの美容業界に参入している。ハリー・スタイルズは、11月に性別にとらわれない美容ラインPleasingを立ち上げた。ヘイリー・ビーバーは6月にRhode Skinを立ち上げた。リアーナのFenty Beauty、アリアナ・グランデのR.E.M. Beauty、セレーナ・ゴメスのRare Beautyなどは、インフルエンサーやメークアップアーティストに愛される定番コスメに成長した。
リアーナは2020年にスキンケアに参入し、同じ年にファレル・ウィリアムスも自身のスキンケア会社を立ち上げた。キム・カーダシアンとカイリー・ジェンナーもコスメブランドからスキンケアに進出した。セレブたちのこの分野への取り組みは、単なる名義貸しからスター自身が成分をテストし、プロダクト開発に関わるものまで、多岐にわたっている。
(forbes.com 原文)