日本のプロスポーツの多くは戦後、企業の福利厚生として立ち上げた運動部を起源に持ちます。多くのスポーツが、世界のトップリーグになることを目標にプロ化し、競技レベルの向上を図っています。
プロスポーツの収入は主に、入場料収入、スポンサー・広告収入、放映権収入、グッズ収入に分けられます。海外ではプロスポーツをビジネスとしてお金を稼ぎ、地域経済へ還元する仕組みがすでに成り立っていますが、日本ではまだ発展の余地があるといえます。
その大きな原因の一つが、スポーツを「教育」の一環と捉える日本人の風習にあります。つまり、学校の「体育」と「スポーツ」が強く結びついているのです。
また、日本には「スポーツをする人はアマチュアでなければならない」という「アマチュアリズム」という考え方も根付いています。
この、日本特有のスポーツへのイメージが原因で、まだまだスポーツでお金を稼ぐことに難色を示す人が多い現状があります。
このような風習から脱却し、プロスポーツに必要なエンタメ性、運営や収益拡大へ向けた取組を進めていくことが、日本のスポーツビジネスの発展へ不可欠な要素といえそうです。
連載:今日は何の日?