中等学校の子どもたちのわずか3%が喫煙者であると述べ、わずか12%がこれまでに1回吸ったことあると報告されている。
しかし、電子タバコのVAPE(ベイプ)を使用する子どもは増えており、11歳から15歳の9%が現在電子タバコを使用している。これは、6%の子どもたちが時折または定期的にベイプを使用していると報告した2018年に比べて3%増加している。
NHS Digital(ナショナル・ヘルス・サービス・デジタル)は、2021年9月から2022年2月の間に行われた英国の119校の9289人の生徒を対象とした調査からその結果を得た。
パンデミックの影響を探るNHS Digitalの調査では、他の子どもたちとよく会う子どもたちは、喫煙、飲酒、薬物摂取に参加する可能性が非常に高いことが示された。
自宅や学校以外で毎日他の人と会っていた子どもは、過去1カ月に他の子どもと会っていなかった人に比べて、この3つの活動のレベルが非常に高かったと報告されている。
毎日他の子どもたちと会っている子どもたちの9%が現在喫煙者であり、12%が週に1度アルコールを飲む傾向にあり、19%が最近1カ月間に薬物を摂取したことがあった。
過去4週間に友人と会わなかった子どものうち、現在喫煙していると答えたのはわずか1%で、週に1回アルコールを飲むと答えたのは2%、過去1カ月にドラッグを摂取したと答えたのは3%だった。
従来のタバコの使用よりも格段に害が少ないと考えられているベイプは、英国では禁煙の手法としてよく使われている。
しかし、電子タバコの販売はまだ18歳以上に制限されている。
電子タバコの普及にともない、10代の若者の間で人気が高まっていることへの懸念が高まっている。
今回の調査結果を受け、Action on Smoking and Health(ASH、喫煙反対運動組織)が学齢期の子どもにおけるベイプに関するアドバイスを発表するなど、懸念を表明する団体もあった。
ASHはまた、7月にも電子タバコの使用の増加を報告している。
ASHの最高責任者デボラ・アーノットは「学校、両親や自治体が助けを求めています。ちょうど私たちのウェブサイト上で若者のベイプ使用に対処する方法に関するガイダンスを発表しました」と語る。
「ベイプに対するさらなる行動が必要ですが、ベイプを使用しているのは子どものごく少数です。若者の喫煙が減少し続けているという今回のNHS Digitalの調査は、喫煙がベイプよりもはるかに有害であることを考えると心強いことです」
(forbes.com 原文)