ぺトコは、ペット用品店とペット向けウェルネスセンターを全米1500カ所以上で展開する大手だ。同社は、ペットを家族の一員と考える飼い主であれば、インフレと経済の先行きが不透明な時代においても、引き続き最高品質のペットフードとサービスを求め、そのために惜しまずにお金を出すに違いないとみている。
ぺトコのロン・コフリン(Ron Coughlin)最高経営責任者(CEO)は、ペット・ヒューマナイゼーションの流れは当面、止まらないばかりか、今後も「勢いを増していく」と予測している。その追い風となっているのは、こうしたトレンドを支持する飼い主の割合が、Z世代とミレニアル世代で高めであることだ。
米国は、40年ぶりのインフレ水準に見舞われている。にもかかわらず、飼い犬や飼い猫にもっと高級なフードを食べさせたいという消費者の要望はますます強くなっており、それがペット・ヒューマナイゼーションというトレンドの強さを証明しているのではないかと、コフリンは話す。
ペットへの支出を惜しまない飼い主が増えていることから、ぺトコはそうした飼い主を顧客として獲得し、目前の試練を克服しようとしている。2022年8月24日に発表された同社の第2四半期決算では、売上と利益が期待外れに終わったことが明らかになったのだ。売上高が14億8000万ドル、調整後1株当たりの利益が19セントと発表されたのを受け、同日の同社株は8%下落し、14.34ドルで取引を終了した。
第2四半期、飼い主たちは、オモチャやリードなど必需品ではないペット用品の購入を控えた。その一方で、ペットフードや消耗品の売上は12%増加したほか、医療サービスとグルーミングの売上も13%増となった。