ジャックフルーツを代替肉に 海外フードテックにリアルテックファンドが出資

ジャックフルーツという東南アジアなどで栽培されている果物がある。大きな物になると長さ70センチ、重さは40キロを超えることもある世界最大級の果物だ。

これを独自の加工技術で代替肉として製品化したのが、シンガポールのフードテック企業Bali Grove Pte Ltd(ブランド名はKARANA)。すでにシンガポールだけでなく、アメリカや香港などの一部レストランで導入されているという。

ジャックフルーツは、食物繊維を多く含み、低脂質でコレステロールもゼロと栄養面で優れている。さらに干ばつや虫に強く、農薬を使わなくてもどこでも栽培でき、前述のように大きな実を付ける。まさに理想的な食材なのだが、加工技術が発展していないため、60%が廃棄されているというのだ。
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果物を肉に利用するというのは、この果物になじみのない日本人には思いつかない発想だ。しかし、例えばアメリカではジャックフルーツの缶詰があるほどポピュラーな存在。牛肉に近い細胞形状をしているためか、水気を絞るだけで裂いた肉と同じように調理できるので、ビーガン向けのレシピが多く公開されている。

出資を決めたリアルテックファンドは、地球や人類の課題解決に資するテック系スタートアップへの投資や育成を行なうファンド。今後も新しい食材を使ったより良い食文化の創出を支援するのが狙い。

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