キャリア・教育

2022.08.21 20:00

リーダーが発するべき、意外だが効果的な「ある一言」

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どこの組織にも、「自分は何でも知っている」と思い込んでいるリーダーがいるものだ。この手のリーダーに限って、隙あらば自慢話に余念がない。自分の知識の豊富さを、皆に知ってもらいたいのだ。

しかし彼らは内心では、自分の知識のなさを認めることを恐れている。それが知られてしまうと、非力な弱者とみなされるのではないかと怯えている。実際のところ彼らは、他の人の目から見ると、不愉快で、もの知らずで、自分のやり方に固執し、「自分にもわからないことはある」と認めたがらない人物と思われている可能性が高い。

賢いリーダーは違う。彼らは、自分がすべてを知っているわけではないことを理解している。また、自分は知っていると思わせようともしない。代わりに、意外だが効果的な、あるフレーズを使うことで、リーダーとしての地位を盤石にしている。

それは、「知らない」という一言だ。この言葉を使うべき5つの理由を以下で説明していこう。

1.うぬぼれと自信は別物であることを知っている。


自慢したがりで、自分のことばかり話し、大げさな形容詞を連発するリーダーのことを思い浮かべてみてほしい。あいにく、そのようなうぬぼれた態度は、内心の不安を覆い隠し、他の人が口を挟むのを妨げている可能性が高い。

傲慢で、感情的に未熟な知ったかぶりの人は、会話で自分ばかり話してしまう。一方、自信に満ちて、感情的知性の高いリーダーは、自分自身をよく知っているので、自分が何でも知っているわけではないことを認めている。そして、答えを知っているかもしれない他の人の意見に、すすんで耳を傾ける。

2.知的な謙虚さを示すことができる。


自分の弱点を見せてしまうと、自分の弱さを見透かされてしまうと恐れるリーダーは多い。あるいは、自分の考えが間違っていたことを認めると、信用を失ってしまうと考える場合もある。

しかし、知的な謙虚さをもち、自分の考えや信念が間違っているかもしれない、と認められるリーダーは、エゴや権力を振りかざすリーダーと比べて、他者の尊敬や忠誠心を集めやすく、影響力を手にしやすいことが、研究によって明らかになっている。

知的な謙虚さをもつリーダーは、自分がその場で一番賢くなくてはならない、などと思ってはいない。かといって、他の人の言いなりになるわけでもない。自分にわからないことがあることを率直に認め、その機会を利用して人に尋ね、自身の理解を深めている。
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翻訳=高橋朋子/ガリレオ

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