シンガポールの都市再開発庁は、ラッフルズプレイス商業地区に近い金融街のタンジョン・パガーにあるAXAタワーの敷地に、63階建ての複合タワーを建設するコンソーシアム(企業連合)の提案を承認した。この物件は、かつてテマセク・ホールディングスの本社があった場所だ。
高さ305メートルの新ビルは2028年の完成時に、シンガポールで最も高い建物である284メートルのグオコタワー(Guoco Tower)を上回る高さになるという。このビルは、MRTのタンジョン・パガー駅に連結される。
新ビルの総床面積は14万8450平方メートルで、商業スペースが8万7966平方メートル、居住用アパートが4万9420平方メートル、残りはホテルとその他の設備に割り当てられる予定という。
AXAタワーの再開発は、シンガポールの商業施設に対する旺盛な需要の中で行われる。不動産コンサルタントのJLLによると、市内の商業施設に対する投資額は上半期に前年比81%増の93億ドルに達したという。
アリババとペレニアル以外にも、チップ・エンセンと、不動産王ゴードン・タンとその妻セリーヌが経営するSingHaiyi GroupとHaiyi Holdingsの合弁会社が、今年に入りAXAタワーの株式を購入することに合意していた。