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2022.07.11 06:30

試練を乗り越えるリーダーの資質がわかる3つのサイン

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多くのリーダーは、物事を明確に語り、洗練され、適切な言葉を知っている。しかし、いざというとき、すべてのリーダーが正しいことを行い、自分が説いたことを実践できるだろうか。リーダーとしての信念が試される実戦の場面に立たされないとわからないこともあるが、ここでは、その試練に見事に合格する可能性が高いリーダーが見せる3つのサインを紹介する。

1. 全員に企業理念の責任を持たせている


Leadership IQの調査「なぜ企業理念が評価されないのか」では、直属の上司が常に企業理念に対して責任を負っていると考える人はわずか33%に過ぎないことがわかった。また、3分の1近くの人が高い能力を持つ社員は常に、もしくはあるいは頻繁に企業理念に従わずに済むと考えている。

もし社員が、企業理念がオプションであると考えていたり、その理念は自分の評価にはあまり影響せず、特定の選ばれた社員は企業理念を実践しなくても許されると考えているとしたら、えこひいきや社内政治、有害な文化が蔓延することになってしまうだろう。

企業理念を強制することは必ずしも容易ではない。特に、その理念に違反しているのが、高い技能を持つ社員や替えがきかない社員である場合はなおさらだ。だからこそ、破っているのが誰であろうが、企業理念を守らせるには、相当な人格が必要なのだ。

2. 建設的なフィードバックができる


「リーダーシップ開発の現状」という研究で、社員が仕事の悩みを打ち明けたとき、リーダーが建設的に対応すれば、その社員が会社をすばらしい雇用主だと推薦する可能性が12倍高くなることがわかった。しかし、ここで問題がある。社員が仕事の悩みを打ち明けたとき、リーダーがいつも建設的な対応をしてくれると回答したのは、わずか26%に過ぎないのだ。

社員が日常的に直面する問題は、大なり小なりいくつもある。時間管理から何らかの不一致、ハイブリッドワークから無理な納期まで、今日の社員が直面する問題は枚挙に暇がない。しかし、リーダーがそれらの話を聞かなかったり、守りに入ったり、現実を否定したりすることなくその悩みに耳を傾ければ、社員のエンゲージメントは急上昇する。

しかし、これは企業理念と同様、これは立派な人格がなければ実践できないスキルだ。ほとんどのリーダーは、自己防衛や自分が社員からの話を聞いていないということを認めようとしないだろうが、それは毎日のように起こっている。

3. 従業員の不満を解消している


最近行われた「職場での不満」に関する調査によると、社員が直面するフラストレーションは非常に深刻で、約60%がそのフラストレーションのため他の仕事を探したいと思っていると答えている。また、約80%の人が、そのようなフラストレーションがなくなれば、より幸せに、より生産的に仕事ができるだろうと答えている。

しかし、「リーダーがいつも自分の成功の邪魔をするものを取り除いてくれる」と答えた社員がわずか16%にすぎないということを知らなければ、これが人格の問題だとは気づけないだろう。なぜ、このように難しいのだろうか。社員のフラストレーションと障害に関する課題は、ときとして最大のフラストレーションがリーダーによって引き起こされるということだ。

フラストレーションに関する調査では、人々は次のような具体的なフラストレーションを共有している。

・手抜きをする社員に対して、上司が会社の方針を徹底させない
・上司が、壊れたプロセスに責任のある部門に対処させるのではなく、私たちの部門にすべて直させようとする
・上司が優先順位を守らない
・上司がマイクロマネジメントを行い、お気に入りをなだめるために規則を曲げている

リーダー自身が社員の不満の原因である場合、その不満を聞き、受け入れ、解決するためにはまさに「人格」が必要となる。

翻訳=Akihito Mizukoshi

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