そんな中、著名アナリストのミンチー・クオが、新たなカメラのハードウェアの詳細に加えて、製造元の情報と、それらのコンポーネントがどの程度のコストの増加につながるかを明らかにした。
クオは、4月のレポートでiPhone 14の全てのモデルのフロントカメラがオートフォーカスに対応し、レンズのf値が前モデルのf2.2からf1.9に改良されると述べていた。これにより、カメラのコストは以前のバージョンの3倍に増加するとされていた。
クオは6月13日のMediumの投稿で、このカメラのさらなる詳細を明らかにした。アップルは、iPhone 13のフロントカメラに5Pレンズ(プラスチックレンズ5枚構成)を使用していたが、iPhone 14では6Pレンズに変更されるという。さらに、レンズの駆動用のボイスコイルモーター(VCM)が搭載されるとクオは述べている。
クオはさらに、iPhone 14の6Pレンズのサプライヤーが台湾のGenius Electronic OpticalとLargan Precisionで、iPhone 13の5Pレンズに比べて20%以上割高になると述べている。その他のパーツのサプライヤーは、下記のようになるという。
コンタクトイメージセンサー(CIS):ソニー
VCM:アルプスアルパイン、Luxshare ICT
CCM:LG Innotel、Cowell
ここでもう一つ気になるのは、オートフォーカスのレンズにいくつかの欠点が報告されていることだ。被写体のどの部分にピントを合わせるかをカメラに選択させるオートフォーカスレンズは、フレーム内のすべてを同時にシャープにすることができない場合があるという。
Dxomarkのテスト結果によると、サムスンのGalaxy S22 Ultraのオートフォーカスでグループの自撮りを撮影した場合、背景の被写体がわずかにピンぼけする傾向があるとされている。
アップルが、このような欠点をどう克服するか、さらにカメラのコストの増加がどの程度、販売価格に反映されるかも気になるところだ。