イーサリアムのスケーリングソリューションを開発するStarkWare(スタークウェア)は5月25日、シリーズDラウンドで1億ドルを調達し、評価額が前回のラウンドの4倍の80億ドル(約1兆236億円)に上昇したと発表した。Greenoaks CapitalとCoatueが主導したこのラウンドは、評価額20億ドルで実施された前回のシリーズCからわずか6カ月後にクローズした。
StarkWareの共同創業者でCEOのUri Kolodnyは、「暗号通貨の弱気市場の中でこの調達を完了したことで、当社のテクノロジーに対する投資家の信頼の高さを証明できた」と述べている。
イスラエルのテルアビブに拠点を置く同社は、ゼロ知識証明を活用したソリューションを使って、セキュリティや分散化を犠牲にすることなくイーサリアムの効率を向上させている。StarkWareは、ブロックチェーンに一つずつ取引を追加するのではなく、数千の取引を一つのバッチに束ねるという計算集約的なプロセスを行っている。
We are thrilled to announce our $100M Series D at an $8B valuation.
— StarkWare (@StarkWareLtd) May 25, 2022
We would like to thank Greenoaks and Coatue - our lead investors, Tiger Global, and many of our existing investors, for their vote of confidence in the technology, products, and ecosystem that we’re building. pic.twitter.com/0R1e1h31HK
そして、80キロバイトという「スマートフォンの写真よりはるかに小さい」ファイルを使って、バッチ全体をブロックチェーンに書き込み、バッチの内容を「証明」するのだという。この証明システムは、StarkExの共同創業者でプレジデントのEli Ben-Sassonらが発明したSTARKと呼ばれるプライバシー強化とスケーリングのテクノロジーの一部だという。