しかし、ボルボは全くブレない。2030年の全ラインナップをEVにすると宣言した同社は、ついに初の電気自動車「C40リチャージ」(以下、C40)の導入を果たした。そこで、さっそく乗ってみることにした。
第一印象はなかなか良い。外観のプロポーションが良くてスポーティなクロスオーバーに仕上がっているし、加速性が力強く、しかも航続距離は485km。唯一のネックは、サブスクリプション・キャンペーンでしか手に入らない719万円というプライスかもしれないけどね。
ちなみに、僕が今回乗ってみた仕様は4WDモデル「C40リチャージ ツイン」だったけど、今年3月には、シングルモーター仕様のエントリーグレードが追加になった。
ルックスを細かく見ていこう。
![横から見たC40](https://images.forbesjapan.com/media/article/47482/images/editor/62d6b0a84fab4fcc68f155c6773391ef.jpg?w=750)
XC40のサイズに近いC40のエクステリアでは、EVを象徴するグリルレスのフロント周りは、やはり目を引く。リアでは、ダウンフォースを発生させる細いスポイラーがあるのと、2段のルーフスポイラーもかなりスポーティなイメージを出している。僕が一番好きな部分は、変形した「L」の形をしたブレーキライト。夜間にはこの赤いライトが非常に目立つ。張り出しているリアのホイールアーチは思い切りスポーティ感を出していて、サイドシルの真上の凹みの部分もスタイリッシュだ。
![バックライトのデザイン](https://images.forbesjapan.com/media/article/47482/images/editor/c16ece432ea8c610875bc5e2b0f2a922.jpg?w=750)
内装もシックだ。C40のコックピットは、XC40の流れを汲むものだけど、ダッシュボード、ステアリング・ホイールやシートが本革を使用しない、地球にやさしい「レザーフリー」の合成素材に変更されているところは新鮮だ。でも、正直なところ、それを聞かなければ、ステアリングホイールを握ってもわからないソフトな触り心地だ。
![運転席周りの写真](https://images.forbesjapan.com/media/article/47482/images/editor/2f777f9fe416d716388daa695c226d14.jpg?w=750)
ナビのルートなども表示可能なドライバー前のディスプレイには、12.3インチの高解像度液晶パネルが用いられているので読みやすい。でも、物理的なスイッチの代わりに、インフォテーンメントシステムを通して調整しなければならないエアコンは、少しめんどくさいと思った。でも、それも慣れれば大丈夫だろう。