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2022.04.21

コインベースがNFTの販売を始動、300万人が事前登録済み

Getty Images

米国最大の暗号通貨取引所のコインベースは4月20日、待望のNFTのマーケットプレイスを始動させた。昨年10月に発表されたこのプラットフォームはまず、事前に登録を行った300万人のユーザーを対象にスタートし、今後の数週間でさらに利用者を拡大する。

ユーザーは、コインベースウォレットを含む自身が管理するウォレットを用いてNFTを売買できる。コインベースは期間限定でNFTの取引手数料を無料にする。

同社は今回のサービス開始にあたり、さまざまなNFTのコレクションを用意しており、そこには1万人の女性のアバターシリーズの「World of Women」や、1月の販売開始直後に3100万ドル(約36億円)の利上げを記録した「Azuki」シリーズなどが含まれている。

コインベースのNFT部門主任のAlex Plutzerは19日のブリーフィングで、「最終的に、イーサリアムベースのNFTコレクションはすべてコインベースNFTでアクセスできるようになる。その他のブロックチェーンのNFTもアクセス可能になる」と述べた。

この分野の最大手のOpenSeaは、150万人以上のアクティブユーザーを抱え、昨年の売上高は250億ドルに達していた。コインベースは差別化を図るため、インスタグラムやTikTokを模倣したソーシャル機能をマーケットプレイスに導入し、他のユーザーをフォローしたり、コメントのやりとりができるようにしている。

コインベースの製品担当バイスプレジデントのSanchan Saxenaは、「当社のマーケットプレイスは、単にNFTの売買をするだけでなく、人々がつながるための場所だ」と述べている。同社はさらに、「進歩的な分散化のソリューション」を導入すると述べているが、詳細は明らかにしていない。

コインベースの競合のバイナンスやFTX、OkcoinらもNFTのマーケットプレイスを立ち上げている。

編集=上田裕資

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