クラーク博士があの言葉を残したのはいつ? ボーイズビーアンビシャスデー|4月16日

クラーク博士像(GYRO PHOTOGRAPHY/amanaimagesRF / Getty Images)

「少年よ、大志を抱け(Boys,be ambitious)」の言葉で有名なウィリアム・スミス・クラーク博士は、1877年の今日、初代教頭を務めた札幌農学校(現北海道大学)を後にしました。このとき、教え子たちに向けて残したのが、冒頭の有名な言葉です。

クラーク博士は、揺るぎない情熱を持って学生の指導にあたり、その後の北海道発展の礎を築いたことから「北海道開拓の父」と言われる人物。博士が米国のアマースト大学で教鞭をとっていた頃に、留学生として神学を学んでいた新島襄(同志社大学創立者)の招きで来日しました。

当時、欧米列強に追いつくための足掛かりとして、アメリカ式の農業を取り入れ、この地の開拓に注力したい日本政府の熱烈なオファーに応えたかたちでした。

とはいえ、クラーク博士の滞在期間は、わずか8カ月ほど。その間、学生たちが農業体験できる農黌園(のうこうえん/札幌農学校第二農場)や、学生たちのために武芸の演武場(現在の札幌時計台)を設立するなど、精力的に活動を行いました。

また、祖国の南北戦争で多くの学生を失った自分自身の経験と、旧幕府軍と新政府軍が戦った戊辰戦争に多くの若者が巻き込まれた当時の日本の状況とを重ね合わせ、学生たちに対してはより強い情熱を注いで、酪農や農業の魅力を伝える指導にあたったといわれています。

クラーク博士の熱烈な指導もあり、札幌農学校からは、佐藤昌介(北海道帝国大学初代総長)や内田瀞(開拓農民の入植地決定に関する実務で成果を挙げた)など、のちの北海道の発展に大きく貢献した人物を多数輩出しています。

連載:きょうは何の日?

文=tannely(タネリー)

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