CNN+は先月、CNNのアプリとオンラインでサービスを開始したものの、Rokuでのサービスは11日に始まったばかりで、Android TVではまだ利用できない。このことが、ユーザー数に影響を与えている可能性がある。
CNN+の加入者数は明らかにされていない。
関係者がAxiosに語ったところによると、CNNは今後4年間で10億ドル(約1250億円)をストリーミングに投資する予定だったが、ユーザー数の低さを受けて、数億ドルが削減される見通しという。
CNN+にはこれまで約3億ドルが費やされたと、Axiosは伝えている。
CNNは、初年度に200万人のCNN+のユーザー数を見込んでいるが、投資を減らした場合はその目標を引き下げる必要があると関係者は述べている。
CNNの親会社であるワーナーメディアは、11日にディスカバリーとの合併を完了し、現在は「ワーナーブラザーズ・ディスカバリー」として運営されている。
CNNの広報担当者はフォーブスの取材に、「今回の立ち上げと、わずか2週間で達成した成果に満足している」と語った。
2020年7月に始動したNBCユニバーサルのストリーミングサービス「Peacock」の有料会員数は、2021年末時点で900万人に達していた。同サービスは、ニュース番組に加えて映画も配信している。
2021年のCNNの1日あたりの平均視聴者数は77万3000人と、過去2番目に良い成績を収めていた。同社の新ストリーミングサービスには、FOXを退社したクリス・ウォレスや、人気シェフのアリソン・ローマンなど、複数のビッグネームが参加している。
CNN+はさらに、本家のCNNで人気のアンカーのアンダーソン・クーパーらを起用した番組などで、視聴者にアピールしている。このサービスは月額5.99ドル、もしくは年額59.99ドルで利用できる。CNNの経営陣は、CNN+をストリーミングのバンドルに統合すると噂されている。