我々もそのレベルを目指したい。DX担当者やデジタルマーケティング担当者が使用可能ツールとして履歴書に「Yappli」と書いてくれるような、人のキャリアまで入りこむようなインフラになりたいと思っています。
SaaSはいま群雄割拠の時代ですが、そのうち大統合が起きて、GAFAのような支配的な会社が出てくると思います。これは社会の利便性を高めるイノベーションです。そのイノベーションの一翼を担うのが、ヤプリの目指すべき未来だと思っています。
──最後に読者である若手起業家、起業家予備軍のみなさんにメッセージをお願いします。
とにかく“目の前の仕事を一生懸命やる”ということに、こだわって欲しいと思います。あまり未来のことばかり空想していてもしょうがない。夢を持ちながらも、目の前のことを本気で取り組む。その積み重ねが将来を作ると思っています。
私自身、出版社で働き、その後ヤフーというIT大手で働き、その後金融で働きました。起業するまでに3業界を渡り歩いたのですが、そのすべてが起業した時に役に立ちました。
最初の顧客を紹介してくれたのは出版社時代の仲間でした。今の自分のコアなスキルであるITの知識を学んだのはヤフー。そして金融業界は、お客さんをご紹介くださったり、マーケティングの知識を教わりました。
色々な経験を本気でやってきたからこそ今の自分があるなと思います。目の前のことをやり、未来を描く。全てがドットで繋がると思います。頑張ってください。
※インタビュー記事は2021年9月14日現在の内容です
庵原保文(いはらやすぶみ)◎1977年生まれ。出版社を経てヤフーにてメディア系サービスの企画職として従事。その後、シティバンクのマーケティングマネージャーを経て、2013年にファストメディア(現 ヤプリ)を3名で創業し、代表取締役に就任。スマホアプリの開発・運用・分析をノーコード(プログラミング不要)で提供するアプリプラットフォーム「Yappli」を運営する。2020年12月東証マザーズ上場。