「創業者が主導する企業」の限界
大学を2度中退し、マッサージ師の資格を持ち、ファッションデザイナーを目指したこともあるドーシーは2020年4月、当時の彼の資産の約3分の1にあたる10億ドル相当のスクエア株を慈善活動に寄付すると宣言した。
ドーシーが開示しているGoogleドキュメントによると、その後の1年半で彼は10億ドルの目標の約半分を達成したが、株価の上昇により、彼が寄付に割り当てた株式の残りの価値は約32億ドルに達している。
ドーシーは今後もスクエアのCEOにとどまり、2022年5月の任期満了までは、ツイッターの取締役会にも残る。
社員に向けて辞任を宣言したEメールでドーシーは、創業者が会社を主導し続けることが、様々な制限になり「失敗のシグナルポイントになる」と述べた。「自分のエゴよりも会社を優先できる創業者はあまりない」とドーシーは述べた。