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Mark Agnor / Shutterstock.com

ニュージーランドのオークランドを本拠とする株式非公開企業ストレッチセンス(StretchSense)は、モーションキャプチャー・グローブを製造するテック系スタートアップだ。

ベン・オブライエン(Ben O’Brien)最高経営責任者(CEO)と共同創業者は、電子技術によって手の動きをキャプチャーする良い方法を初めて思いついたときに、自分たちでじかに体験して、それが売り物になるかどうかを確かめることにした。

長い時間はかかったが、オブライエンは、ストレッチセンスが成し遂げてきたことに満足している。

そこにたどりつくまでの道のりは、スムーズとはほど遠かった。当時、ニュージーランドのオークランド大学で電子機械工学の学位をとるために勉強していたオブライエンは、まずは基本的な技術から始めた。

「友人がバイオミメティクス(生物模倣)のラボで働く夏のインターンシップの広告を見かけて、人工筋肉に関するプロジェクトに関わったんです。そこで、共同創業者(トッド・ギスビー[Todd Gisby]とイアン・アンダーソン[Iain Anderson])に出会いました。5年ほど、それぞれ別のことをして、実際に動くモノをつくるための知識を身につけました」

「1万ドルのデスクトップ電源50万ドル分とか、いろいろな人工筋肉のデモ用装置といったものを、開発したり売ったりしていました。問題を解決し、製品をサポートするやり方を覚えました。ビジネスのやり方を教えてくれる学校を修了したような感じですね。2012年に、ストレッチセンスを立ち上げました」

「会社は、社員240人まで成長しました」とオブライエンは言う。「ところが、スマートフォンアプリに移行した顧客企業に、最大規模の契約をキャンセルされて、13人に逆戻りしました。それで、何をすべきかを見直さざるをえなくなったんです」

「そのころには、AR(拡張現実)とVR(仮想現実)が成長していて、ヘッドセットの設計やストリーミングがそれを後押ししていました。そして、そのころまでに、当社も独自の装具を設計する方法を思いつき、製造するための技術を開発していました。そんなわけで、そのときに、モーションキャプチャー・グローブにしようと決めたのです」

新しいビジネスを携えた再出発にあたり、ストレッチセンスはエキスパートと手を組んだ。

「いくつかの優れたゲーム会社と提携し、彼らの『夢のようなテクノロジー的アイデア』を採り入れました」とオブライエンは話す。「2019年末に、最初のグローブを発売しました。製品は好評で、それをきっかけにして、この2年間、さまざまな顧客企業を相手に同様の展開を繰り返しています」

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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