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ポップ2プレイ(c)WowWee

おもちゃ会社ワウウィー(WowWee)のルーツはロボット工学にある。同社最初のヒット玩具「ロボサピエン」は、米航空宇宙局(NASA)の科学者が設計したものだ。そんなワウウィーが、最新の玩具のひとつでローテクなものを復活させようと決意した──そのローテクなものとは、段ボールだ。

その結果生まれたのが、プラスチック製のすべり台やプレイセット、乗りもの玩具といった業界の主要カテゴリーで、破壊的革新を起こす可能性のある玩具シリーズだ。さらに、この新しいシリーズが登場したのは、幸いにも、以下に挙げる3つの要素の恩恵を受けるうえでタイミングがよかった。

1つ目の要素は、リビングルームを大きなプラスチック製おもちゃで散らかったままにしておきたくないという、ミレニアル世代の親たちが持つ願望だ。2つ目は、やはりミレニアル世代の親たちによる、プラスチック製おもちゃに対する反感の高まり。そして3つ目が、目下、世界的な海運危機により不足している貨物船のスペースをあまりとらないプレイセットに対する需要だ。

ワウウィーがこの玩具に使っているのが、強化段ボールと、「ストロングフォールド・テクノロジー」という折り畳み技術だ。この技術は、同社の「ポップ2プレイ(Pop2Play)」ラインのすべり台やプレイセットのために発明されたものだ。これらの玩具は、子どもが乗っても耐えられるほど丈夫でありながら、親がリビングルームを占領されたくないときには、平らに折りたたんでソファの下にしまうことができる。

2021年春に発売された最初のポップ2プレイすべり台は、アマゾンで24時間たたずに完売した。さらにこの春と夏、三度にわたって完売状態になった。

この成功を受け、ワウウィーはマテルとのあいだで、11月に発売される折りたたみ可能な段ボール製の「バービー・ドリームハウス」と、春に発売される予定の「バービーすべり台」に関するライセンス契約を結んだ。

ポップ2プレイすべり台は、ワウウィーにとって、単なる新製品ではない。玩具需要の売上が好調で、消費者需要も堅調な時期に、同社はローテクとハイテクの両面で新たな玩具カテゴリーに参入し、玩具業界の重要企業の立場を固めつつある。ポップ2プレイは、それを示す徴候のひとつでもある。

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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