ビジネス

2021.10.22

補正下着の米スパンクス、ブレイクリーCEOがビリオネアに復帰か

サラ・ブレイクリー(Photo by Rick Diamond/Getty Images for GCAPP)


D2Cブランドの米シェイパーミント(Shapermint)は2018年、傘下に新たな2ブランドを立ち上げ、2020年には売上高1億5000万ドルを達成。国内市場でシェア20%の獲得を実現した。

2018年にはアクセラレーターのYコンビネーターやその他のベンチャーキャピタルから資金を調達したハニーラブ(Honeylove)が誕生。多くのインフルエンサーたちから人気を得ている。

さらに、2019年にはリアリティ番組への出演などで知られるキム・カーダシアン(フォーブスの推計では、保有資産およそ12億ドル)が、スキムズ(Skims)を創設。スパンクスにとって最大のライバルとなった。

スキムズは、ジョシュア・クシュナー(トランプ前大統領の娘婿の弟)が立ち上げたベンチャーキャピタル、スライブ・キャピタル(Thrive Capital)が主導した今年4月のシリーズAラウンドで、1億5400万ドルを調達。評価額はこの時点で、16億ドルとされた。

また、今年開催された東京オリンピック・パラリンピックでは、スキムズが米国代表チームの公式ウェア(下着やパジャマ、ラウンジウェアなど)を提供した。

コロナ禍でウエディングやガラの開催が中止されるなど、フォーマルな装いをする機会が減少したことから、シェイプウェアの需要は大幅に減少。調査会社NPDグループによると 米国のシェイプウェアの売上高は、2020年7月までの1年間に、前年比で24%減少したという。

フォーブスはこうした状況を受け、スパンクスの推定評価額を昨夏、2012年の10億ドルから5億4000万ドルに引き下げた。ブラックストーンは、フェイクレザーのレギンスからスポーツブラまで、スパンクスが新たに提供し始めた製品の需要の増加を、確信しているのだろう。

編集=木内涼子

ForbesBrandVoice

人気記事