特に注目されているのが、男女間の賃金格差だ。解消に向けて多くの法律が制定されたにもかかわらず、格差はまだ消えていない。社会がこの問題に取り組まなければいけないことは確かだが、世界が追いつくのを待つ間、自分は適切な給料をもらっていないと感じる女性やその他の人々ができることは何だろう?
メギー・パーマーはジャーナリズムの分野でキャリアを開始し、海外特派員として世界を旅した。その後は大きく方向転換し、男女の賃金格差是正を目指す企業ペップトークハー(PepTalkHer)を設立した。
同社は、女性のキャリア成功支援や、女性の再起に向けた方向性やモチベーションを与える5日間のキャリアプログラムも運営している。パーマーは、ペップトークハーが主催する無料の5日間のキャリアプログラムから、3つのアドバイスを紹介してくれた。
1. 自分自身とも交渉する
賃金格差などの性差別がなくならない理由の一つは、これが正常化され、受け入れられていることにある。誰もが取らなければいけない最初のステップは、自分が適切な報酬をもらっていないと自覚することだ。
パーマーは「最初にすべきことは、自分自身と交渉することだ」と語る。「私たちは条件付けされているときがある。キャリアが成熟している人は、レッテルを貼られ、受けるべき敬意や機会が得られないことがある。また、駆け出しの人は、若手なので真剣に取り合ってもらえないことがある」
危険なのは、これが内面化されることだ。人が昇級や昇進を求めないのは、自分にその価値がないと考えているからだ。パーマーは、自分自身との交渉の重要性を強調。自分の価値を認識し、必要であれば自分に対してペップトーク(激励の言葉をかけること)をすることが大切であり、「自分にはその価値があると信じていれば、他の人々にもそれが見えるようになる」と述べた。