コロナを言い訳にしない。渋谷発・地域イノベーションの現在地


コロナを「言い訳」にしない


この一年、公私ともに「コロナが明けたら飲みましょう!」や「コロナが落ち着いた頃にやりたいですね」とよく言ったし、よく聞いてきた。これにはもちろん悪意はないが、イノベーションという観点では思考停止させてしまうフレーズでもある。

そこで、「渋30」でこういうフレーズが出てきたときは、「コロナ禍であってもできることは何か?」「オンラインで何ができるか?」「そこにイノベーションのヒントがあるのではないか?」とメンバーに問い続けてきた。

例えば、地域サッカークラブ応援を通じたコミュニティ形成においては、サッカー選手と区内小学生の交流企画を計画していた矢先に、2回目の緊急事態宣言が発出。延期あるいは中止という意見もあったが、試行錯誤を重ね、オンライン開催で決行した。



「延期してリアルで実施する方が良かったのではないか」という仮説には答えらず、その良し悪しは断言できないが、この状況が続いたとしても対応できる仕組みづくりの重要性をメンバーと共有できたことはひとつ確実な成果となった。

今年度で、コロナ禍も2周目となった。さらにはこの先、ある程度の長期化も想定しておかなければならないかもしれない。それでも「コロナだから」を言い訳にせず、柔軟にその変化に対応できる力を蓄えていく必要があるだろう。

連載:渋谷区から始めるコレクティブ・インパクト
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文=加生健太朗

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