翌日の仕事ぶりに悪影響を与える、深夜の7つの悪習

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毎日の仕事のストレスの蓄積は心身の健康に影響し、鬱(うつ)や不安、さらには心臓病など体に害が及ぶことは、大半の人がかなり前から理解している。こうしたストレスは職場でのエンゲージメントやパフォーマンス、生産性にも悪影響を与える。

ここでは、心身の健康を低下させ、翌日十分な仕事ぶりを発揮できなくする不健康な深夜の悪習を7つ挙げる。

1. 夜食


ノースカロライナ州立大学の研究者らは、97人の正社員の夜の食習慣を2週間にわたり調査した。その結果、ジャンクフードや夜食の取り過ぎ、食べ過ぎ飲み過ぎなど深夜の不健康な食事が精神的負担や食事の選択に関する罪悪感、さらには翌朝の胃痛や下痢など体の負担も引き起こしていることが判明した。

翌日の心身の負担は、午後の仕事のパフォーマンスも低下させていた。夜食の習慣があった人は同僚との関わりや同僚を支援する意思に欠けており、情緒面が不安定な従業員はよりネガティブな感情や身体症状を経験しがちだった。

2. 未解決の口論


口論を解消できないまま眠ると翌日はモヤモヤが残りかねない。科学誌「老年学ジャーナル シリーズB(The Journals of Gerontology: Series B)」に今年掲載された調査からは、人が口論を解消できたと感じられたときにはそれに関する情緒反応が顕著に後退し、ほぼ完全に消滅する場合もあることが分かった。

研究者らは、気疲れする議論を翌就業日の前にどれほど解消できるかが幸福感や仕事でのエンゲージメント、生産性を左右するとした。

3. デバイス画面と睡眠不足


米国立睡眠財団(NSF)の研究では、電子機器の光がメラトニンを抑制し、入眠や睡眠の持続を妨げることが示された。ある長期的な睡眠研究からは、1日の睡眠時間が6時間未満の人の脳機能は4~7年分の老化と同程度低下することが示されている。

応用心理学ジャーナル(Journal of Applied Psychology)に昨年7月に掲載された研究では、ブルーライトカット眼鏡をかけると睡眠の質やキャリアでの意思決定が向上し、仕事の生産性も上がることが分かった。就寝1時間前は光る画面を避けることで睡眠に支障が出づらく、翌日の疲労が軽減される。

4. 座りっぱなし


座りっぱなしは寿命を縮め、心臓血管疾患のリスクを高める。長時間座り続けることが喫煙と同等以上の害を及ぼすことは複数の研究から示唆されている。出世やキャリアパスへの影響は言うまでもない。

動いて回るだけでも突然の心不全のリスクを92%減らせる。体を動かせば体の緊張や心のストレスが消え、煮詰まっている問題への解決策が非常に明確になる。専門家らは、立った状態で机に向かうだけでも効果があると述べている。

立ち上がり深呼吸をして、体を揺らす、ねじる、伸ばすなどして蓄積された緊張を解消しよう。運動の計画を立て実践できればさらによい。
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翻訳・編集=出田静

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