すでに「ゴルファー保険」に入っているという人も、ゴルフが上達してきたら、一度見直してみるのもいいかもしれない。同程度の保険料を支払うなら、ホールインワンなどを達成した際に備える「ホールインワン・アルバトロス補償」を手厚くすると、まさかのときに役に立つ。
ゴルフは、それぞれのホールごとに決められた打数(3~5打)でカップインすることをめざす競技だが、ホールインワン(hole in one)とは1打目でカップインすること。またアルバトロスとは、決められた打数よりも3打少なくカップインすることで、本来5打で上がるべきホール(パー5)なら、2打でカップインすればアルバトロスとなる。
どちらもそう滅多に出るものではないが、もしも達成した場合、事情を知っている人なら、喜びも束の間、青ざめる人が多い。なぜなら、ホールインワンを達成すると、その本人が率先してお祝いをしなければいけないという「しきたり」が存在するからだ。
たとえば、何人も参加するコンペなどで達成してしまうと、コンペの参加者には後で記念品を配ったり、ゴルフコースに記念植樹をしたり、当日のキャディーにもご祝儀を包んだり、思わぬ出費がかさむことになる。
ゴルファー保険の「ホールインワン・アルバトロス補償」は、達成時にまとまったお金が受け取れるしくみで、この資金があれば、前向きにお祝いのセレモニーにも臨めるはずだ。
整理しておくと、「ゴルファー保険」は、前述の「賠償責任補償」「傷害補償」「用品補償」「ホールインワン・アルバトロス補償」の4つを組み合わせたプランで通常は販売されている。補償額や年間保険料はプランや保険会社で異なるため、自分の望む補償が手厚いものを選ぶのがコツだ。
保険料は1年分を一括払いするものが主流で、年間保険料が3000円~5000円程度のプランならば、「ホールインワン・アルバトロス補償」は30万円~100万円くらいになる。ゴルフ上級者なら、使うクラブも高級になってくるから「用品補償」も手厚くし、かつ「ホールインワン・アルバトロス補償」も充実したものを選びたい。
なお、ゴルファー保険は、同程度の保険料のプランでも、日本国内だけで有効なものと、海外でも補償されるものが混在する。いまは新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で海外に出かけることはあまりないだろうが、将来、日本以外でもプレーする可能性があるという人は、海外でも補償が利くかは確認しておきたい。
そういえば、先日相談にみえた人は、ゴルファー保険を止めるかどうか迷っていた。なんでも、ゴルフは年に1~2回程度、コンペなどに招待された際にプレーするだけで、昨年などは、結局、コロナ禍で1度もコースには出なかったとのことだ。
確かに「ゴルファー保険」の補償期間は、通常は1年間だが、いまはさまざまな保険があり、1日単位でかけられるものも登場してきている。相談にみえた人に、日帰りプランや1泊2日プランを販売しているところもあると伝えたら、ことのほか喜ばれた。1日当たり1000円程度で気軽に申し込めるから、気になる人は調べてみると良いだろう。
連載:ニュースから見る“保険”の風
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