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サンフランシスコで試験中のクルーズ車両(2020年)(Michael Vi / Shuttterstock.com)

米国のGM(ゼネラルモーターズ)傘下のサンフランシスコのロボットタクシー企業「クルーズ」は、ドバイへの事業拡大を計画しており、2023年までに中東に初の海外拠点を設立し、2030年までに数千台の電動の自動運転車両を運行する予定だ。

ドバイの道路交通局とクルーズは、2030年までに4000台のクルーズの車両「オリジン」を走らせることを目標に、オンデマンドの自律走行タクシーを運行する契約を締結したと発表した。

これはクルーズにとって米国以外では初の商業プロジェクトとなる。クルーズによると、ドバイはこのプロジェクトに投資は行わないという。

今回の契約は、「政府機関と自動運転車の主要開発者との間で締結された世界初のタイプのものだ」と、ドバイの皇太子は述べている。クルーズの技術は、2030年までに自動車の走行距離の4分の1を自動運転に切り替えるというドバイの計画に合致する。ドバイは、電気自動車を導入することで、輸送コストや交通事故の発生件数を削減しようとしている。

クルーズは、GMのほかマイクロソフトやホンダ、ソフトバンクなどから100億ドル(約1兆900億円)以上を調達しており、ロボットタクシー分野でアルファベット傘下のウェイモやアマゾンのZooxと競合している。

クルーズがパンデミック前の2020年1月に発表したオリジンは、ハンドルやペダルを持たず、2組の内向きの乗客用シートを備えた広々としたキャビンを実現している。この車両はGMやクルーズ、パートナー企業のホンダと共同で開発された。

オリジンの車両は、ごく少数が2023年にドバイに投入される予定だが、乗客を乗せ始める時期については明かされていない。エンジニアで起業家のカイル・ヴォグト(Kyle Vogt)らが2013年に設立したクルーズは、2019年より前に限定的なロボットタクシーサービスを開始しようとしていたが、技術的課題によりそれを遅延させていた。

クルーズは商用サービスの立ち上げ時期については明らかにしていない。

編集=上田裕資

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