ワイヤレスイヤホンを使ったことがある人は、ボリュームの調整や曲の早送りなどの操作が面倒に感じたことがあるだろう。その難点を解決するために、例えば顔の一部に触れたり、デバイスのそばで手をふることで、スイッチの切り替えが出来たらどうだろう?
今回の特許でアップルは、「スルー・ボディ」と呼ばれるインプットを用いてAirPodsを操作するシステムを解説している。特許資料では、ユーザーが顔の表面にタッチする動作をインプットとして用い、デバイスを操作するという記述がある。さらに、歯をカチッと合わせる動作や、舌打ちをする動作をインプットに用いるとの記述もある。
つまり、舌打ちで曲を早送りしたり、歯をカチッと合わせて曲をポーズさせるような操作が、可能になるのだ。この特許は「Detecting Through-Body Inputs At A Wearable Audio Device(ウェアラブル・オーディオデバイスにおけるスルー・ボディ・インプットの検知)」と題されており、頭や手、さらに腕や足を振る動作をインプットに用いるという記述もある。
アップルが、AirPods Proのジェスチャー操作対応を検討中であることは、8月に取得した特許で既に明らかになっていたが、同社はさらに体の特定の部位のサウンドをインプットとして用いることを検討しているようだ。
これらのテクノロジーの詳細は説明されておらず、曖昧な部分も多いが、実現すれば非常にエキサイティングなものになるのは確実だ。アップルが特許を取得したからといって、必ずしも製品に結びつくとは限らないが、これまでにないワイヤレスイヤホンの操作を可能にするテクノロジーの進化に期待したい。