経済・社会

2020.12.16 06:30

暗号通貨取引も可能に、金融界の中心はディスラプターにシフト

Photo by S3studio/Getty Images


ペイパルが11月、新たなビッグニュースを発表した。ペイパルユーザーは今後、ビットコインなどの暗号通貨を同社アカウント上で購入・保有・販売できるようになったのだ。
advertisement

ビットコインに興味はあるが、どうすれば買えるのかわからない、と言う投資家は多い。彼らの疑問は尽きない。専用の暗号通貨口座を開設しないといけないのか? どのウェブサイト経由で投資すればいい? 1ビットコインを買うのに1万9000ドルも必要?

ペイパルは、こうしたハードルを一度にすべてなぎ払った。ユーザーは今やペイパルアカウントから、ビットコインに加えて、別の暗号通貨イーサリアムも売買できる。

とはいえ、1ビットコインを購入するのに必要な1万9000ドルが手元に余っている人はそう多くない。だがペイパルなら、アプリを開き、cryptoタブをクリックして、ビットコインの一部をたった1ドルから購入できるのだ! 実際、先日の夕食時に筆者の妻は、スマートフォンで100ドル分のビットコインを買ったと教えてくれた。
advertisement

暗号通貨とディスラプターに関する、ほとんど知られていない事実をご紹介しよう。現在、1日あたり800~900ビットコインが新たに市場に加わっているのだ。これは、執筆時点の価格に基づけば、約1600万ドルに相当する額だ。そして、ヘッジファンドのパンテラ・キャピタルの調査によれば、これらの新たなビットコインの購入者は100%、ペイパルとスクエアのユーザーによって占められている。

実際、過去3カ月間だけで、スクエアユーザーは16億ドル相当のビットコインを売買している。

多くの人々がいまだにゴールドマン・サックスやJPモルガンのようなウォール街の巨人を高く評価しているが、それは過去の栄光の名残にすぎず、しかも日に日に薄れつつあるのだ。

ペイパルのようなニューマネー・ディスラプターこそが未来だ。筆者はもう2年近く、ニューマネー・ディスラプターについて熱弁を振るってきた。読者諸氏には、金融界を革新し続けるこれらの銘柄への投資を強く勧めたい。

翻訳=的場知之/ガリレオ

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事