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買収によって生まれるシナジーが世界一のサービスになっていく

大企業がスタートアップを買収して事業シナジーを生み出す。いわゆる戦略的買収のシナリオは珍しくない。しかし、買収後に期待された結果がしっかりと出るのはかなり珍しい。

というのも、買収した大企業と、されたスタートアップとの企業カルチャーの違いでスタッフがごっそりやめてしまうことが後を絶たず、予想したほどの結果につながらないことが多いからだ。

スタートアップ買収名人Google


そんな中で、スタートアップのM&Aが最も盛んに行われているシリコンバレーを代表するGoogle (Alphabet社)は、買収した後の事業への組み込みが非常に上手い。

「作れないなら買っちゃえば」という合言葉の元、自社サービスの創出方法の1つとして、スタートアップの戦略的買収を大きな軸としている。

2001年から現在までGoogleが買収した企業数は240以上にものぼる。

グーグルが買収した企業とその額
これまでのGoogleによる買収額ランキング

平均で1.5週間に1社を買収


Googleの決断スピードは凄まじく速い。例えば2014年の1年間では、同社は実に“35社の企業を買収”している。これは平均すると1.5週間に1社のペース。約10日間の間に1つの会社がGoogleのものとなっていることになる。

社内の買収チームでは、「ある一定の金額までであれば上司に相談しなくても担当者レベルで買収の決定が出来る」ようになっており、それぞれのディールに費やすスピードアップに対しての意識とプロセスが徹底されている。こうすることで新しいテクノロジーや人材、サービスの獲得、そして競合を減らすことを可能にしている。

多くの人気サービスへ繋がった買収例


現在では多くのユーザーに利用されてるGoogleのサービスのその多くは、実は元々他のスタートアップが展開していたもので、Googleが買収したことで事業シナジーが生み出された結果である。

具体的には下記の3つの方法でシナジーを生み出している

・Googleが保有する技術やユーザーベースと連動し、単独のサービスとして育てる
・既存のサービス内に実装することでその精度を上げる
・複数のスタートアップを組み合わせて新規サービスを生み出す

そんなイノベーションの種となった8つのスタートアップ買収事例を紹介する。

1. Android → 世界一のモバイルOSに
2. YouTube → 世界一の動画プラットフォームに
3. Postini → Gmailに実装
4. Waze → Mapsに実装
5. Applied Semantics → AdSenseに実装
6. Urchin → Analyticsの前身
7. Where 2 → Mapsに実装
8. Keyhole → Mapsに実装

文=Brandon K. Hill(CEO of btrax inc.)

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