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技術が変化を続けるにつれ、小売企業は新たな技術を現実的な環境で試験する革新的な方法を見つけなければならない。米小売大手ウォルマートは先日、実店舗とネットショップ両方の買い物客を支援するため、4店舗を技術試験センターとすると発表した。

ウォルマートの準商品・次世代店舗担当上級副社長のジョン・クレシリアスは「当社では、店を訪れる買い物客に商品を提供するだけでなく、オンラインで買い物をする人のニーズに合わせてウォルマートだけにできるような方法で変更を加えるため実店舗を活用する方向に素早く移行している」と述べた。

「これこそ、当社の新たな試験店舗が活用される場面だ。試験店舗の目的は、小売業界全体でまだ見られないような方法で、店舗が物理的な買い物場所とネットショッピング向け発送センターの両方を兼ねるような解決策を見つけることだ」

ウォルマートはこの4店舗を活用し、新たな技術とデジタルツールを試験しつつ、同時にその他の物理的改善にも取り組む。アイデアを迅速に試験するため、各店舗にはその他の従業員とともに商品・技術チームが勤務する予定だ。

変更点には、アプリを使った拡張現実(AR)のテストが含まれている。クレシリアスは「当社は最近、裏の部屋から販売場所まで商品を運ぶのにかかる時間を短縮するアプリを開発した」と述べた。

「従業員はそれぞれの箱を一つずつスキャンするのではなく、携帯端末を掲げるだけでよい。そうすれば、アプリが拡張現実を使って陳列の準備ができた箱を目立たせる。こうして、商品はより迅速に棚に並べられる。このスピードがますます重要になっていることは誰もが理解しているはずだ」

ウォルマートは、実店舗でアイデアや商品を試せるようにすることが、実店舗を持たないオンライン小売業者に対する強みになると考えているかもしれない。買い物客は現在、実店舗での買い物とネットショッピングをまだ組み合わせて活用している。そのためウォルマートでは、いろいろな手を使って消費者の関心を引く機会が得られる。

クレシリアスは「小売のこの新たな時代には、一つの目的でのみ使われていた資産が、柔軟で拡張可能な資産に変容するだろう。こうした資産は、顧客が必要とする方法や場所、タイミングで役に立つよう複数の方法で活用できるものだ」と補足した。

ウォルマートは、買い物客が商品を購入できる場所として同社店舗を残しつつ、同時にネット上の顧客の役にも立つ設備へと変化させることを望んでいるようだ。そうすることで、発送・受け取りセンターを兼ねる実店舗が増え、ウォルマートは実店舗を持たない小売業者に対し優位性を手に入れられるはずだ。

翻訳・編集=出田静

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