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(c) GoPuff

ソフトバンクのビジョンファンドらが出資する、日用品のデリバリー企業「GoPuff(ゴーパフ)」が11月5日、酒屋チェーンの「BevMo!(ベブモ)」を3億5000万ドル(約362億円)で買収すると宣言した。GoPuffはカリフォルニア州などでのプレゼンスを急速に拡大しようとしている。

フィラデルフィア本拠のGoPuffは、今から約1カ月前にビジョンファンドやアクセルなどから3億8000万ドルを調達し、企業価値は39億ドルとされていた。2013年創業の同社の累計調達額は約14億ドルに達している。

GoPuffは今後、これまで存在感を示せていなかったカリフォルニアやアリゾナ、ワシントン州で足ががりを築いていくことになる。同社は今後、BevMo!の161カ所の店舗を配送拠点として活用し、アルコールやスナック菓子、日用品などを30分以内に顧客の家に届けることを目指している。

今回の買収の大きなメリットは、酒類の販売ライセンスを迅速に入手できる点だ。日用品のデリバリー分野で、アルコールは最大の売れ筋となっている。GoPuffは以前、自社でライセンスの取得を行おうとしたが、地元の当局の対応は遅く、拒否されるケースも頻発していた。

同社は現状では、営業地域のほぼ半数のみでしか酒類を販売できていない。

2013年に大学生たちが創業したGoPuffは当初、深夜にジャンクフードを学生に届けるサービスだった。その後、500都市で3000アイテムを販売するようになった同社は、アイスクリームやビール、風邪薬や頭痛薬、洗濯用洗剤などを30分以内に、2ドルの配送料で届けるサービスとして支持を獲得した。

昨年の売上は約2億5000万ドルと試算されているものの、現状では黒字化を果たせていない。

この分野にはアマゾンやドアダッシュ、ポストメイツなどの大手の参入が相次ぎ、非常に厳しい競争環境となっている。GoPuffは当初、大学のキャンパス内をサービスエリアとしていたが、現在は大学キャンパスの売上比率は20%程度となっている。

BevMo!は現状ではプライベートエクイティのTowerBrook Capital Partners傘下にあり、ワインやビール、タバコなどを主力アイテムとしている。買収手続きは、今後の30日程度で完了する見通しだ。

編集=上田裕資

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