ドイツ・ファイナンス・アメリカと不動産デベロッパーのMichael Shvoのチームが買い手となる今回の買収は、新型コロナウイルスのパンデミック発生後の米国で最大の商業取引となる。
「このビルはベイエリアの前向きなスピリットを反映するクラシックな建築物だ」とShvoは声明で述べた。「私たちはこの建物を新たな時代に導くミッションにエキサイトしている」
Shvoとドイツ・ファイナンスのチームは、48階建てのこのビルをオランダの保険大手エイゴンから買い取る。エイゴンは1972年に完成したトランスアメリカ・ピラミッドを、1999年に買収していた。
今回の買収には、ドイツの年金基金のBVKも出資を行った。トランスアメリカの名前は残り続けるが、今後は複数のリノベーション計画が予定されている。
このビルは2019年8月から売りに出されており、今年2月に7億1100万ドルで売却されると報じられたが、パンデミックを受けてそのプロセスが遅延し、最終的に6100万ドルのディスカウントを経て取引が成立した。
ドイツ・ファイナンスとShvoのチームは過去2年で9つの物件の買収を手がけ、その規模は総額で数十億ドルに達している。彼らはシカゴのビッグ・レッド・タワーを3億7600万ドルで買収しており、他にもマイアミのザ・ラレー・ホテルを1億300万ドル、ビバリーヒルズの9200 Wilshire Boulevardを1億3000万ドルで購入していた。