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「レンガ」という愛称で親しまれたノキアのNokia 3310が姿を消し、忘れ去られてからずいぶんと時が経つが、この携帯電話には今でも心惹かれるポイントが2つある。バッテリーが非常に長持ちしたこと、そして本体が頑丈だったことだ。

スマートフォンのバッテリー寿命を延ばす試みは続いているが、画面が決して破損しないという保証はどこにもない。友人と集まれば、その中に少なくとも必ず1人は画面の割れたスマホを使っている。近年、アップルによる画面のひび割れを検知する技術が公開特許になったが、まだ万全とはいえない。

自己修復は熱の力で


もし、モトローラが画面の自己修復機能を備えた、夢のようなスマホを開発すれば、画面のひび割れや傷のトラブルは完全に昔話となる。頑丈なスマホケースやモバイルエアバッグでスマートフォンをダメージから守ろうと気負う必要もない。自己修復が叶うかもしれないのだから。

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モトローラは、画面の素材を通常のガラスから形状記憶ポリマーに変更し、自己修復機能を備えた画面の「特許」を取得した。

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ポリマーは、熱の力を利用して自己修復を行う。スマホの画面にひびが入ったら、アプリを起動して表示するだけで、自動的に修復モードに入る。体温や特殊な修復パッド、スマホ内部の機器の熱で温められると、ポリマーの自己修復機能が働く。傷の周りに触れて修復部分を指定するそうだ。そうすれば熱を加えるべき箇所を特定できる。

この技術はどうやら少し遠い未来のものらしく、実用化はまだ先になるだろう。ただし、すでにLGエレクトロニクスのG Flex(韓国製のAndroid携帯電話。日本でもKDDIが売っている)には自己修復技術が搭載されている。近い将来、ぜひとも画面に自己修復機能を搭載したスマートフォンが誕生してほしい。

それにしても、本当に頼もしい技術だ。

(この記事は、英国のテクノロジー特化メディア「Wonderfulengineering.com」から転載したものです)

翻訳=神原里枝 編集=石井節子

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