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以下、英国のエンジニアたちが立ち上げたテクノロジー特化メディア「Wonderfulengineering.com」から転載して紹介する。


ピザは大好きだが、長蛇に並びたくないと思ったことはないだろうか。あるいは、夜食にチーズ味のものがほしくても、財布への負担を考えて諦めたことはないだろうか。どちらの人にとっても、次にキッチンに入れるべきは、これから紹介するカスタマイズピザ製造機かもしれない。

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いや、ふざけているわけではない。テクノロジー業界の最新ニュースを気にしている人なら、世界中から消費者テクノロジービジネスの関係者6万人以上が参加してラスベガスで開催された「CES 2020」で参加者をもてなした機械のことを見聞きしたかもしれない。1時間に300枚のピザを作ることができて、しかもそれぞれ味付けもトッピングも変えることができるこの機械は、大勢の来場者の「買い物リスト」に加わることになった。

考案したピクニック社は、食品ロボット工学、つまり「RaaS(サービスとしてのロボット)」に携わっている。催事場での接客事業を営むセンタープレイト社と協力して、できたての12インチピザをイベントの参加者にふるまった。


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アルゴリズムで具材の「最適配置」を確認


製品の「メカトロニクス」を実際に見てみよう。機械はピザ生地の直径を計測して、画像処理のアルゴリズムを使って具材の最適な配置を確認してから、具材を順番に投入していく。

ピクニック社のCEOは、「食品製造におけるカスタマイズ力と処理量、さらにスマートデータとクラウド分析は当社最大の強みです。すぐに食品サービス事業者が殺到するでしょう」と解説する。

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この機械があれば、品質のばらつきのないピザを大量にカスタマイズしながら製造できるようになり、しかも事業者は運営時のバックエンドデータを利用できる。

具材の量をモニター、原料仕入れにも吉


さらにこの「ロボットシェフ」が優れているのは、顧客のニーズに合わせて柔軟に対応できる点だ。レストランなど大規模な形式での納品も可能だし、自宅のキッチンに設置することもできる。ピクニック社が発表している長期計画によると、サンドイッチやサラダなどのカスタマイズも行う予定だという。同社は、品質の一貫性と正確性を保証している。この機械があれば、ピザに載せる具材の量を正確にモニターできるため、店舗はもう月末まで材料が持たないかもしれないと悩むことはない。

翻訳=加藤今日子 編集=石井節子

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