米国政府が資金提供する新型コロナウイルスワクチンのうち、現在3種類が後期第3相試験の段階にある。3種のワクチンはそれぞれ、モデルナ(Moderna)、アストラゼネカ(AstraZeneca、オックスフォード大学が協力)、ファイザー(Pfizer)とバイオンテック(BioNTech)が開発にあたっている。
ジョンズ・ホプキンス大学の最新データによれば、9月17日時点で米国で確認された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の総感染者数は663万人、死者数は19万6000人を超えている。
ゴールドマン・サックスのアナリストは8月、「COVID-19のワクチン開発は急ピッチで進んでいる。(中略)不確定要素は多いが、最も可能性が高い筋書きとして、今秋中に少なくとも1種類のワクチンがFDAによって承認されるとみられる」と予測した。
ゴールドマン・サックスは、ワクチン承認が早ければ早いほど、経済回復の見通しは明るくなると述べた(2021年初頭には広く行き渡る可能性があると見られている)。米国人が「COVID-19の感染リスクがあるとみられていた行動を再開」すれば、2021年前半の消費支出は加速するだろう。