海を汚染するマイクロプラスチック 解決の鍵は「蜘蛛の糸」にあり?

海を汚染する使い捨てプラスチックの中には、目に見えないほど小さなものもある(Unsplash)


エナジーセービングトラストによる洗濯機使用データに基づいて推測したところ、英国の平均的な家庭では、一週間の洗濯サイクルにおいて5500万個のマイクロカプセルが放出されています。筆者も含め、大多数の人にとって理解するのがとても難しい量ですが、控えめに見積もって、各家庭は一週間毎に約1400万個のプラスチック微粒子を排水溝に流していることになります。欧州だけでも、毎年17000トン以上のマイクロプラスチックが洗濯用洗剤やその他の洗浄剤に添加されています。

これらのマイクロプラスチックの多くは、河川、土壌、海に流れ込み、数十年にわたって残り続け、水中生物に害を与え、最終的には食物連鎖に悪影響を及ぼし、水道水にも混入します。ナンキョクオキアミから、オーストラリアのイワシ、シチリアのニンジン、ドイツのビールに至るまで、あらゆるものの中にマイクロプラスチックの存在が確認されています。しかし、マイクロプラスチックが及ぼす私たちの健康への影響については、まだ十分に解明されていません。

今、これまでよりも頻繁に洗濯することは、パンデミック(世界的大流行)から身を守るための一つの方法であり、特定の職業にとっては非常に重要なことです。しかし、洗濯の回数を増やすことはより多くの洗剤を使い、多くのマイクロカプセルを放出するため、汚染を加速させ、問題はエスカレートするばかりです。

この問題は、完全に見過ごされてきたわけではありません。プラスチック・スープ・ファンデーションなどの組織は、以前からマイクロカプセルのようなプラスチック原材料の使用に反対するロビー活動を行ってきました。私たちは今、地球を守るために世界中で行動を起こす必要があります。

もし、私たちがマイクロプラスチックを回収してリサイクルすることができず、各国政府がマイクロプラスチックの使用をまだ禁止していないのであれば、どうすればよいのでしょうか。
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文=Simon Hombersley CEO, Xampla

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