ライフスタイル

2020.06.14 11:30

コロナをきっかけに定住、改めて考える軽井沢の魅力と移住の課題


──軽井沢も、アーティストやクリエイターはもちろん、一般のビジネスパーソンが集まることで、街全体がより元気になりそうですね。
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私の感覚では、リゾート地に最初にやってくるのは、クリエイターやアーティストのような想像力が高い人たちで、その次に起業家やマーケティングを行う右脳派の人たちがやってくるという印象があります。しかし、そういう職業って実はマイナーで、彼らの後にやってくる人たちこそマジョリティなんですよ。ボリュームゾーンもそこにあるので、マジョリティが動き出さないと地域活性は実現しないと思っています。

つまり、地域活性化においては一般のビジネスパーソンが動き出す仕組みをつくる必要があるのです。そのためには、仕事と教育環境を整えなければいけません。今回のコロナショックで、この2つのオンライン化が進んだので、今は大きなチャンスだと感じています。

──これからリゾートワークをしたい、軽井沢で暮らしてみたいと思っている方にメッセージやアドバイスをいただけますか。
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軽井沢でリゾートワークをしたい方の多くは、東京に家があり、子供たちが通い慣れた学校があり、仕事がある。つまり生活環境がすでに整っているはずです。その環境を全て分解して軽井沢で1からつくっていくとなると、コストも労力もかかるのでハードルが高いですよね。私自身、移住したくても踏み出せない期間が約3年間ありました。

まずはすでに軽井沢に住んでいる人や通っている人に話を聞いてみることをオススメします。私も多くの方に話を伺ってきましたが、「もっと早くから別荘を持っていたらよかった」とおっしゃる方が多いので、ぜひ若い方こそ軽井沢に来ていただきたいですね。自然豊かな軽井沢で過ごす時間は、その後の人生の豊かさにつながると思っています。


浅見清夏(あさみ・さやか)
◎ハウスバード株式会社代表取締役。「人間が本来与えられている知性感性優しさそして自由な心を取り戻す場所を日本中に溢れさせる」ことをミッションとし一日単位で貸し出せる自宅/別荘/宿をプロデュース。1984年生、新卒でアクセンチュア株式会社にて戦略コンサルティングに従事。その後上海で教育系ビジネスで起業をし事業売却。帰国後、官民ファンドである産業革新機構でベンチャー投資を経験。同社退社後、現職。

編集=谷本有香 文=伊藤みさき

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