新型コロナの影響を受け、カリフォルニア大学が出願要件を緩和

カリフォルニア大学(Michael Gordon / shutterstock.com)

カリフォルニア大学は、入学審査プロセスの要件のひとつであるSAT(大学進学のための全米標準テスト)の採用を一時的に見合わせると発表した。

詳しく説明しよう。

カリフォルニア大学


カリフォルニア大学は2020年4月1日、歴史的な措置を行うと発表した。新型コロナウイルスによる公衆衛生の緊急事態を受けて、2020年秋の入学を目指す学生の審査プロセスから、出願者に受験を義務づけている標準統一テストのSAT(Scholastic Assessment Test)とACT(American College Test Program)を一時的に除外するとしたのだ。

国家非常事態が宣言されたことで、SATとACTの試験が中止となっており、カリフォルニア州も例外ではない。この措置決定で最も大きな影響を受けるのは、現在の11年生(日本の高校2年生相当)となるだろう。11年生は試験が中止され、学校が休校になっているなかで、2021年秋の大学入学を目指している。

カリフォルニア大学理事会はまた、2020年の冬、春、夏学期に高校生が履修するA-G科目(大学側が定めたAからGの7科目履修コース)のレターグレード(AからFの5段階評価)要件も一時的に除外すると述べた。

カリフォルニア大学理事会のジョン・A・ペレス(John A. Prez)理事長はプレスリリースで、「私たちは、新型コロナウイルスによってすでに甚大な影響を受けている入学希望者たちの著しい混乱や不安を和らげたいと考えている」と述べた。「この前例なき事態に直面したいま、出願要件からSATを一時的に除外するなど、人為的な障壁を取り除き、緊張を引き起こす要因を減らすことで、未来の学生たちの心配事が少しでも和らぐことを願っている」

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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