マイクロソフト「Teams」の利用者急増、DAUは4400万人を突破

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マイクロソフトは3月29日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、米国や欧州、アジアの各国でリモートワーク推奨の動きが広がった結果、同社のクラウドサービスの利用度が775%の上昇を遂げたと発表した。

Microsoft 365のバイスプレジデントのJared Spataroによると、マイクロソフトの業務コミュニケーションツール「Teams」のデイリーアクティブユーザー数は4400万人を突破した。

「当社はリモートで勤務する人々や、エンターテイメントを楽しむ人々らに、安定的にサービスを提供するため、全力を尽くしている」とSpataroは述べた。マイクロソフトがクラウドサービスのAzureで提供する、Windows Virtual Desktop(WVD)の利用者数も3倍に膨らんでいるという。WVDは複数のユーザー企業がインフラを共有するマルチテナント方式のDaaS(デスクトップ・アズ・ア・サービス)として知られている。

3月20日時点で、米国のナレッジワーカーの58%が在宅勤務を行っているとされ、遠隔で勤務する人の割合は過去最大に達している。カリフォルニア州とニューヨーク州では自動車で通勤する人々が48%も減少したとのデータもあり、クラウドサービスの需要はさらに高まりそうだ。

スラック(Slack)のCEOのスチュワート・バターフィールドは先週、3月25日時点の「同時接続ユーザー」数が、3月10日の1000万人から250万人増加して1250万人になったことや、2月1日~3月25日に9000の新規有料ユーザーを獲得したことなどを発表した。ビデオ会議ツールのZoomも利用者数を飛躍的に伸ばしている。

Spataroによると、マイクロソフトのクラウドサービスの利用頻度は77%の上昇となっており、今後も伸びが予想されるという。

「トラフィックの急増に対処するため、一時的なトラフィック制限などでバランスをとりつつ、全ての顧客に安定的なサービスを提供していく。有料顧客を優先するため、無料サービスの一部には制限を加えた」とSpataroは続けた。

マイクロソフトは今後、可能な限りすみやかに、新たなキャパシティを追加する計画という。

編集=上田裕資

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