企業文化にウェルネスを浸透させる5つの方法

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健全な従業員は、健全な企業を作る。自分自身をいたわる従業員は欠勤が少なく、勤務時の生産性が高く、変化に適応しやすい傾向にある。

問題は、企業のウェルネスプログラムの大半が実際はきちんと機能していないことにある。米国医師会雑誌(JAMA)に掲載された論文によると、米企業を対象にした調査では、従業員がプログラムに1年半参加しても健康面での実質的な改善が見られなかった。

職場自体にウェルネスの文化がなければ、運動や健康的な食事をただ奨励するだけのプロジェクトは効果的ではない。ウェルネスを企業の文化に組み込むためには、次の方法を実践しよう。

1. 適切な空間作り


職場環境は、その文化と大きく関係している。職場環境が混乱していて、机は散らかり、来客が常にあるようであれば、従業員も落ち着かないだろう。

ただ、事務所を変えたり、顧客に来社しないように頼んだりすることは恐らくできない。そこで、持っているスペースを最大限活用すること。瞑想(めいそう)のスペースを作ると良い。専門家はそのために、毛布や枕、クッション、膝当て、ブロック2個、ストラップ、祭壇、柔らかい照明を設置することを勧めている。

作業エリアもウェルネスを念頭に置いた環境作りをしよう。スタンディングデスクは肥満率を下げ、腰痛を緩和し、活力レベルを向上させることが分かっている。予算があるようであれば、ノイズキャンセリングヘッドフォンやエルゴノミクスチェアを購入しよう。

2. 仕事後のリラックス法について話す


従業員にはそれぞれ異なるストレス解消法があり、健康的なものも、そうでないものもある。ビールを何杯か飲んでソファでくつろぐリラックス方法は、その瞬間は心地よく感じるかもしれないが、酒の飲み過ぎと運動不足は悪影響を生む。

全社員が出席する会議で、自分から先陣を切って、仕事後のリラックス方法について話そう。自分がしている健康増進術を共有し、不健康な習慣を減らしたりやめたりしたいと思っていると説明する。

従業員が知らないかもしれない健康促進法を提案しよう。ヨガや、カンナビジオール(CBD)を含んだサプリメント、ハーブティーなどは、健康的なストレス緩和法となる。
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編集=遠藤宗生

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