アイガーは2005年からディズニーのCEOを務め、2006年のピクサー買収や、ルーカスフィルム(2012年)、21世紀フォックス(2019年)など、競合企業の買収を率いてきた。
アイガーは以前、2021年に現職を去ると述べていたが、スケジュールを1年先倒ししてCEO職を離れることになった。彼の契約は2021年の12月末までとされており、それまでの期間はエグゼクティブ・チェアマンとして事業の運営に関わることになる。
アイガーの後任者としては、ダイレクト・トゥ・コンシューマー部門を率いるKevin Mayerの名も浮上していた。彼はDisney+の立ち上げを成功に導いていた。
新CEOのチャペックは業界では広く知られた人物だ。彼は1993年にディズニーに加わり、映画の配給部門を統括した。チャペックは「シンデレラ」や「ライオンキング」などの古典のリメイク版を定期的にリリースし、多大な利益を生み出してきた。
2005年にアイガーがCEOに着任した当時のディズニーの時価総額は、490億ドル(約5.4兆円)に満たなかった。その後、HuluやESPN+などのストリーミングサービスを立ち上げた同社の時価総額は、2005年当時の5倍近くに伸びている。
「ダイレクト・トゥ・コンシューマー事業の立ち上げを成功させ、21世紀フォックスの統合も順調に進行中の今が、新CEOの就任に最もふさわしいタイミングだと判断した」とアイガーは声明で述べた。
ディズニーの株価は当日の時間外取引で2%を超える下落となった。