文部科学省が行った『平成30年度学校保健統計調査』では、小学生34.10%、中学生56.33%、高校生の67.23%が裸眼視力1.0未満であることが判明。今後も増加する可能性が高い。
日本人の視力がどんどん悪化している原因は“目の酷使”にある。手元のスマートフォンやパソコンの画面など”近く”を長時間見ていると、慢性的な目の疲れにつながるのである。
視力低下の原因は“脳の勘違い”にもある。ジッと座ったままパソコン画面やスマートフォンを長時間見ていると、脳は「近くが見たいなら、近くを見やすくしてあげよう」という誤った指令を出してしまう。すると、近くが見えても遠くが見えにくい”近視の目”がつくられてしまう。(以上『眼科医が選んだ目がよくなる写真30』(2020年、興陽館刊)より)
「ほんべクリニック」院長、日本ホリスティック医学協会顧問の本部千博氏は、「近視は治せる病気である」をモットーに、独自の視力回復法や生活指導によって、近視化の予防や老眼の進行防止に力を入れている眼科医である。
ここでは本部医師が、眼科医として多くの患者に接している中で選んだ“目と脳をトレーニングできる写真”を集めた『眼科医が選んだ目がよくなる写真30』から、「脳を刺激する」「目の血行を促進する」「目をストレッチする」の3テーマでの6枚を転載する(ぜひ、通常よりも意識的に画面から目を離し、「サンプル画像」として閲覧してほしい)。
脳を刺激する1.
下の写真から、この建物を見つけてください。
脳を刺激する2.
下の写真から、この花びらを見つけてください。
目の血行を促進する(1)
片方の目でピントが合っている木の輪郭と猫の輪郭をなぞります。もう片方の目でも同様に行います。
目の血行を促進する(2)
片方の目で写真にある道路をすべてなぞり、一周したら逆の方向になぞります。もう片方の目でも同様に行います。
目をストレッチする
手前にある門、人、街並みにピントを合わせたり、ピントをズラしてぼかしたりを繰り返します。頭を動かさずに行いましょう。
(写真、ならびに各写真上のテキストは、『眼科医が選んだ目がよくなる写真30』(2020年、興陽館刊)よりの転載である)